心を和ませるもの
62歳 男性 (石川県金沢市)

定年後の再就職。定年後の暮らしが退屈だった、というと言い過ぎだが、やはり一線を退いた人生は少々もの足りなかった。悠々自適の生活に身を投じたのも束の間、気づけば私はとある量販店の責任者になっていた。

私が勤める店舗には日々、忙しなく荷物が届けられる。普段と何も変わらない、店舗にいれば当たり前ともいえるその光景が、今や私の楽しみのひとつになっている。運転手たちのハキハキとした挨拶、きめ細やかな仕事ぶり。そして、整理整頓が行き届いたトラック。ただ荷物を受け取るだけなのに、とても温かい気持ちになれるのだ。だから私は、そんな彼らの働きに感謝の念を込めて、いつも「ごくろうさん」と声をかけている。

人からの信頼は、一朝一夕で得られるものではない。挨拶や立ち居振る舞いひとつとっても、日々の積み重ねが大切になってくる。きっと彼らは日々の仕事を通じて、荷物を運ぶ以上に大切なことを教わってきたのだろう。彼らの丁寧な働きは、今日も私の心を和ませる。

※本作品は「トラックにまつわるあなたの心温まるエピソード募集」企画において、投稿されたエピソードを元に作成しています。

トラックにまつわるあなたの心温まるエピソード
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心を和ませるもの
62歳 男性 (石川県金沢市)

定年後の再就職。定年後の暮らしが退屈だった、というと言い過ぎだが、やはり一線を退いた人生は少々もの足りなかった。悠々自適の生活に身を投じたのも束の間、気づけば私はとある量販店の責任者になっていた。

私が勤める店舗には日々、忙しなく荷物が届けられる。普段と何も変わらない、店舗にいれば当たり前ともいえるその光景が、今や私の楽しみのひとつになっている。運転手たちのハキハキとした挨拶、きめ細やかな仕事ぶり。そして、整理整頓が行き届いたトラック。ただ荷物を受け取るだけなのに、とても温かい気持ちになれるのだ。だから私は、そんな彼らの働きに感謝の念を込めて、いつも「ごくろうさん」と声をかけている。

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人からの信頼は、一朝一夕で得られるものではない。挨拶や立ち居振る舞いひとつとっても、日々の積み重ねが大切になってくる。きっと彼らは日々の仕事を通じて、荷物を運ぶ以上に大切なことを教わってきたのだろう。彼らの丁寧な働きは、今日も私の心を和ませる。

※本作品は「トラックにまつわるあなたの心温まるエピソード募集」企画において、投稿されたエピソードを元に作成しています。

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