大型車の車輪脱落事故防止のための「令和元年度緊急対策」の実施について
2019/11/26 17:00
平成30年度のホイール・ボルト折損等による大型車の車輪脱落事故発生件数は81件(うち人身事故3件)と3年連続で増加し、ピークとなった平成16年度の87件に迫る厳しい状況にあります。
今般、国土交通省より、「令和元年度緊急対策の実施」についての通達が発出されましたので、会員各位におかれましては、下記事項の徹底を図るようお願いします。
「令和元年度緊急対策」実施事項
- 日程に余裕を持った計画的な冬タイヤの交換の実施。
- 車輪脱落事故防止のための4つのポイント(※)の実施について周知。特に脱落の多い左後輪のタイヤについては重点的に点検を実施するよう啓発。
- タイヤの交換作業は、正しい知識を有した者に実施させるよう周知。
- 著しく錆びたホイール・ボルト、ナット、ディスクホイールでは、適正な締付力が得られないため、点検・清掃を行っても錆が著しいディスクホイール、スムーズに回らないボルト、ナットは使用せず、交換するよう周知。特に、初度登録年から4〜6年経過する車両は、重点的に確認するよう啓発。
- 増し締めをやむを得ず車載工具で行う場合の実施方法やその際の締付トルクの確認は、必ず帰庫後時にトルクレンチを使用して確認するよう周知。
※4つのポイント
- ホイール・ナットの規定トルクでの確実な締付け
- タイヤ交換後、50〜100km走行後の増締めの実施
- 日常(運行前)点検における確認
- ホイールに適合したボルト及びナットの使用